人物が部屋を探し回る場面でも、観客がすでに物の場所を見ているかどうかで、待つ気持ちは変わります。探す動作だけでなく、情報を知った順番を記録してみましょう。
まず、探している物が何かを物語がいつ示したか確認します。人物は知っていても観客には伏せられている場合があります。逆に、置かれた場所を観客だけが見ていることもあります。
架空の例として、鍵が椅子の下へ落ちた後、人物が机の上を探す場面を考えます。観客は場所を知っているので、机の引き出しを開ける時間を遠回りとして感じるかもしれません。
同じ動作でも、鍵が落ちる場面を見ていなければ、引き出しに入っている可能性を考えながら見ます。動きの速さだけでなく、持っている情報が待ち方を変えています。
メモを二列にして、人物が知っていることと観客が示されたことを分けます。登場人物の考えを勝手に埋めず、台詞や行動から確認できる範囲にとどめます。
物が見つかった後は、どちらの情報が更新されたかを確かめます。意外な場所だったのか、知っていた場所へようやく届いたのか。同じ発見でも違う感情が生まれる理由を説明しやすくなります。感想に筋をすべて書く必要はありません。情報の差がはっきりする一つの動作を選べば、場面の仕組みを短く伝えられます。
画像は説明用のイラストであり、本文の出来事を撮影したものではありません。

